パラオ日記1「前日編(2003127)」
明日からパラオ。今日は、出発前日(当たり前)。出発後に周囲にご迷惑がかからないように、朝から電話とメール。午後は、クライアントのブランディング定例会議。結局、本日開催の産総研のシンポジウム(弊社で企画運営)に顔を出せずじまい。兼平は頑張っているだろうか?受付の美紀江と牛尼は何か失敗していないか??少し心配。
社団法人日本青年会議所関東地区東京ブロック協議会会員会議所会議(16時〜18時)、社団法人日本青年会議所関東地区東京ブロック協議会合同公式訪問並びに新年名刺交換会(19時〜22時)、青年会議所メンバー以外には奇異に見えそうな長いタイトルの会合に、立川パレスホテルまで出席して来ました。名刺交換会は400人近い参加者と少し遅めの新年の集いでした。その後、本年度私が受け持たせていただくラインの社団法人日本青年会議所関東地区東京ブロック協議会 会員交流委員会新年会(22時〜23時半)にも参加。立川より最終電車で日付が変わって1時半帰宅。
本年度は、青年会議所最後の年(40歳で卒業)。東京JCから東京ブロック協議会という東京都中全24の青年会議所の集合体へ、副会長ということで最後のお役目を頂いています。自己修練の場として、社会への貢献の場として、世界中の多くの経営者の仲間との友情の場として、青年会議所は位置づけられますが、1992年に入会し、入会当初は業務に追われるばかりで参加もままならずにいた頃が懐かしく思います。やはり、今考えれば入会当初はまだまだ未熟でした(今も発展途上ですが)。私のように、2代目3代目ではなく独立して会社を立ち上げた人間にとっては非常に難しい部分もある青年会議所での活動ですが、頑張っただけ自らに帰ってくる世界、仕事の売り込みなんかしなくても自然に相互の仕事になってしまう世界、かけがえのない先輩や後輩、普通では知り合うはずのない全国の多くの仲間たちとの交流、志を純粋に追い求める粋な人物と出会う感動など満載の世界です。よく、仕事と家庭はどちらが大事なんだ等という二項対立的な話になりますが、二項対立ではなく調和と融合を目指し、自らの志と努力で困難があっても解決していくことの大切さ、利己でなく利他の思想、ハイ喜んでと引き受ける姿勢、を教えていただきました(うちの会社のスタッフには社内外の親しい人間だけの場での乾杯の発声を指名しただけで何で私がとむくれる人もいます!恥ずかしい!情けない!)。いつの間にか三十代も後半になり、JCでも色々な責務を頂戴し、どのくらい社会のためになっているのかは自分ではわからないけれども、自らが学んだことを後進の若い経営者に伝えたり、あるいは家族や社員に伝えることで、現在のおかしくなってしまった社会を少しでも良くするために、能動的な改革者として生きていくということ(生きていこうと考え続けることかもしれません)は、一見青臭い言葉にも聞こえますが、このことこそが私たちにとって一番身近に出来る努力ではないかと考える今このごろです。
全て好きか嫌いか、やりたいかやりたくないか、損か得かで判断しようとする無思想な風潮(自らの役割を自覚して判断するべきだし、何をするべきかという事こそ大事。これを自らやりたいと言う願望?と調和融合させて行くべきなのです)。志を育てない教育(者)、自分さえよければという無思想な社会規範、頑張った者も頑張らない者も何故か平等である実のところの不平等社会、自分だけは例外という勘違い、総論は建前で賛成しながら各論は自らの損得で反対するような思考回路の横行・・・。そんな中、私たちは何をすべきでしょうか。どんなアクションをすべきでしょうか。一人ひとりは微力です。しかし、何もしなければ何も残らず、何かをすれば何かが残り、仲間が増えれば少しずつ大きな力として運動を起こせるはずであります。まず第一歩、なのです。
そうこう考えながらパラオの準備をしているうちに3時半。明日の起床(もはや明日じゃないか!)は5時半。いっそのこと寝ない方が良いかも・・・。結局仕事に追われてJCも休まずこんな時間にとなると、損得で判断する人たちには全く持って「損」をし続ける理解できない世界なのではないかと思います。わざわざ自らの時間を削って、参加費は手弁当で、全てを両立して人のため世のために努力する世界。たまに踏み外してしまって仕事よりJCを頑張っちゃう人(ある意味ではそれでやっていけるんだから素晴らしいですが/羨ましくはないけれど)や、飲み会目当てに活動している人もいますが、私にとってはあくまでも家庭があってのJC、仕事を頑張ってこそのJCであり、自己の修練の場であります。時間は作る物、困難は解決する物、出来ない理由を言う前に出来る理由を考える習慣、やったことのないことは出来ないのではなく、挑戦するチャンスと考える習慣(時に気合いも必要ですが)。その裏付けがあってこそJC「も」頑張ることができます。クライアント、パートナースタッフ、そしてかけがえのない家族や我が社のスタッフたち(実に頑張ります)のお陰であります。
物見遊山の社員旅行じゃないですよ!なんて言っても、ね、南の島だし・・・。パラオ共和国における猪木財団(パラオ初の地球レベルでのサンゴ礁保護活動を行なう)の設立趣意書のサポート、ザクロスカレンダーなど会社としてのパラオに関わる業務を、スタッフに実際に見て感じて貰い、今後に繋げていくための視察と研修及び現地コーラルセイバースタッフとの交流が目的です。とはいえ、寒い日本から南の島へ、毎日海と自然に囲まれた中ですから、スタッフのみんなも楽しみにしていると思いますが・・・。
今日の産総研のシンポジウムも大盛況ということでクライアントの皆さんも喜んでくれたようでめでたしめでたし。ディレクションした兼平、当日現地スタッフとして頑張った牛尼と美紀江、制作物の準備に連夜深夜まで頑張った姫美と前川、みんなお疲れさま。明日はどんな顔してみんな集まるのか楽しみ。長年のパートナーの池田さんも楽しみにしているようだし。
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