金曜日まで夏休みをいただいています。
メールの確認は一日二回可能ですのでお急ぎの向きはメール、もしくは弊社のスタッフへメッセージをお願いします。
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金曜日まで夏休みをいただいています。
メールの確認は一日二回可能ですのでお急ぎの向きはメール、もしくは弊社のスタッフへメッセージをお願いします。
投稿情報: 22:05 カテゴリー: インフォメーション | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
もう亡くなって13年になりますが、私の母の父、つまり私の母方の祖父は私にとってかけがえのない人でした。明治生まれの肥後もっこすそのままの熊本弁丸出しの祖父と私との間には、誰にも入ることの出来ない深い深い関係がありました。
それはさておき、私のおじいちゃんの面白い思い出話。
その1
今から30年くらい前の本郷時代の多分中学生くらいの頃の話。ある日おじいちゃんの家に行くと、おじいちゃんが私に「どうかい、眞ちゃん、イメージダウンを図ってみた!」と言いました。テレビの場所をずらして模様替えをした様子。「おじいちゃん、それを言うならイメージチェンジだろ!」
その2
私が小学生のころ、叔父に縁のある長瀞でライン下りを楽しんだおじいちゃん。船頭さんの巧みな舟捌きを堪能したようです。ライン下りをした時のおじいちゃんは急流にさしかかると恐怖で硬直して足を突っ張っていたと同行の親類から聞きました。一応私とおじいちゃんとのルール(正確に言えば家で何もしゃべらないおじいちゃんを話させるため〜私の質問には面倒がらずに笑顔で答えるから私はおじいちゃんが死ぬまで毎日会うたびに質問攻撃を続けました)で長瀞の話を一部始終質問しました。すると、意外にも全然恐くなかったと…。「長瀞のライン下りなんか、あ〜ん(九州人独特の馬鹿にした時の言い方)、つまらんばい。俺は熊本の球磨川の急流で育ったからあんなゆっくりした流れはスルリが無い!」勝ち誇ったような顔。「おじいちゃん、それを言うならスリルだろ!!」
その3
私のおじいちゃんは熱烈な巨人ファン。ナイターは1シーズン全試合をテレビ観戦します。しかし巨人が負けている試合は頭に来て演歌の番組や時代劇に切り替えてしまうので、一番の醍醐味の逆転勝ちを見た試しがありません。正確に言うと、私や叔父たちと見ている時には私たちはチャンネルを回さないから巨人の逆転勝ちを見ることが出来ます。そんなおじいちゃんは私が大学生か新入社員の頃だろうか、巨人で活躍した「巨人史上最高の外国人」クロマティーの大ファン。クロマティーが打って巨人が勝って私が帰宅すると、必ず「くろまちーはよかね〜!!」と喜びを私と分かち合おうとします。ちなみにダブルプレーや内野フライが多かった原や中畑には辛口でした。「あれはつまらんばい」
おじいちゃんはどうしてもクロマティーと言えずにくろまちー(敢えてひらがな)としか言えません。ちなみに大正生まれの私の父は、ティーが発音できず、テーになります。テーショット。レモンテー。ミルクテー。アイステー。くろまてー。おじいちゃんのくろまちー、父のくろまてー。たまに目撃しましたが、両者ともくろまちー、くろまてーで会話は成立していました。でもお互い相手の発音が違うと思っていたようです。
その4
今から20年以上前の頃の話。私が酒を飲んで4時とか5時に帰宅する時がありました。野球が終わると寝てしまうおじいちゃんは宵っ張りのおばあちゃんの迷惑を顧みず3時から5時に起きてもぞもぞとよぼよぼと動き出します。そういうことで私が超深夜の4時5時に帰るとおじいちゃんが顔を洗っている時歯を磨いている時があります。おじいちゃんの物音がする洗面所に降りて「ただいま」と言いつつお尻に浣腸(七年殺しが昔はやりました)をすると、きゅっとお尻をそぼめて、全身で振り返ります(よぼよぼしていたので首だけでは振り向けない)。満面の笑顔なのですが、口から唾液と歯磨き粉のミックス液をたらしながら「眞ちゃん、おはよう!今日は早かね〜!」と言います。「違うって、今帰ってきてこれから寝るんだよ!!」。そして2人は並んで歯磨き。でも寝起きと深夜帰宅が同時になって歯を磨いたことが何度あったか。これがけっこう何度もあったんです。
その5
今は無き軽井沢の山荘におじいちゃんと行くと必ず草刈りをしようと釜を片手に遊びましたが。麗句ニュータウン内に山荘があったので、レマン湖湖畔の三越の喫茶店でおじいちゃんに宇治金時(かき氷)をよく食べさせてもらいました。外で食べるかき氷は本当に美味しかった。
ある日、まだ小さかった妹(ということは私も結構小さい)、おじいちゃんが妹と手をつないで山荘の近所を散歩していました。近所に○○さんという人の山荘があって、そこに彼らはレトリバーを連れて来ていました。その犬が突然(あくまでおじいちゃん曰く突然)茂みから飛び出してきて、どう考えても懐こうとおもっておじいちゃんに飛びついて後ろ足で立っておじいちゃんの胸に前足をやりました。足が弱いおじいちゃんは一瞬たじろいだものの昔警察官だった頃鍛えた柔道の心得で瞬間的に身をかわす(無理無理)と同時に妹を自分の後ろにかばい、手に杖を持っていたので昔警察官だった頃の剣道を思い出して?杖で犬を撃退(無理無理)したところ、とにもかくにも大きな犬は○○さんの家に逃げ込みました。(あくまで犬を撃退したというのはおじいちゃん曰くです。私はそうとうびびったおじいちゃんが何とか杖を使って追い払ったと思っていますが)
犬が逃げたので強気になって、ついには激高したおじいちゃん。○○さんの家の前に歩み寄ると(歩くスピードは亀より遅い)、一喝!
「ぬしゃあなんば考えとるかっ!犬は鎖につないどくもんゾーー!」(お前は何を考えているのか!犬は鎖につないでおくもんだぞ)と声の限りにどなりました。「つないどくもんぞー」の部分は、後ろに進む事に声を大きく大げさに言って「もんぞ」の「ぞ」の時にクライマックスを迎えてボリュームマックスにしつつ語尾も伸ばす)そうすると○○さんの奥さんが飛び出してきて謝って、「この犬はおとなしい犬ですから…」と一生懸命鎖につながずにいたことでおじいちゃんに結果として飛びかかってしまった(犬は愛嬌振りまいてなついたつもり)ことを詫びました。が、肥後もっこすのおじいちゃんは謝られても引っ込みも付かず、「犬は鎖につないどくもんぞ、わかったか!」と一喝したそうです。
その日以来、私の家族の間では、その犬のことを「もんぞ犬(いぬでもけんでも良い)」と呼ばれるようになりました。翌年、翌々年、そして次の時も、、軽井沢の山荘を訪れると、ちょうどうちの山荘に行く途中に○○さんの家があったのでどうしてもそっちをみて「今年はもんぞ犬は来てるね(来てないね)」とみんなが自然に話すのでした。
まあ、おじいちゃんの話は機会があればまた。防犯カメラ、ハイエナ、どぎゃんあろかい、嘘つきは○○のもと。珈琲ダック、、、、。
投稿情報: 00:33 カテゴリー: いろんなこと | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
私は近所の某スポーツジムの末端の会員であります。そのジムにはスパ会員というのがあって、スパにも都度入れるのですが、たまにリラックスしようとあかすり何ぞをやったりします。
その予約は館内の内線電話で受付に電話をして行ないます。受付の係(概ね女性)に変な人がいます。
私「あかすりの予約をしたいのですが…」
女「ご利用ありがとうございます。一番早い御案内が●時●分となります。お客様お体は温まっていらっしゃいますか?」・・・と、こちらの都合も聞かずにすぐの案内をさせようとする。私はスパに来たばかりだからゆっくりサウナに入ってそれからあかすりがしたいのだ。
私「いえ、一時間くらい後にお願いしたいのですが」
女「わかりました。お客様、コースは何コースになさいますか?」
私「×コースでおねがいしたいのですが…」…まだ私が話している最中に
女「●時△分から可能です」
私「指名したいのですが、今日のトレーナーさんは誰ですか?」…そこのあかすりは女性なので初めてのトレーナーだとなんか微妙なので知っている人がいる場合は知っている人を指名します。それに以前にやって頂いて無礼な人や下手だった人やたばこ臭かった人なんかを避けたいから極力freeでリスクを負わないように自己防衛兼ねて…
女「そのお時間ですと、AとBになります」あるいは「本日の出勤は、AとBとCとDになります」
私「じゃあ、Bさんでお願いします」
女「お客様のリストバンドの5桁の番号とお名前をフルネームでお願いします」
私「12345の田辺眞一です」
女「わかりました。12345の田辺眞一様ですね」
私「はい」
女「お客様はあかすりをされるのは初めてでいらっしゃいますか?」
私「初めてのお客さんが指名をすると思いますか?」
女「えっ(困っている)…、あかすりの前に十分にお体を温めてからお願いします」…自分の天然ぶりに気が付いていない。
こんな事が5〜6回ありました。
多分、マニュアルで教育しているのでしょうけれども、1つ1つの言葉や動作の意味を理解させないマニュアル教育を施すと、こんな馬鹿…失礼!…が沢山世の中に生産されていく見本のようなケースです。飲食や店舗でご商売をやられている経営者の皆さん、どうぞよろしくお願いします。あえてカテゴリーをCI/思想に入れてみました。
いやはや日本の将来危うし!?!?なんて、予約受付の内線電話でうんざりしながら感じているのは私だけでしょうか。
投稿情報: 21:42 カテゴリー: 喝! | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
株式会社ライロ携帯サイトがオープンしました。
是非一度ご覧ください。
携帯会社案内の普及促進に燃える?EBAの前田社長に作って頂きました。
当社のコンセプトのご説明から遊びの要素も入れてみましたので是非ご覧になってみてください。
アクセスは簡単。以下のQRコードを携帯カメラのバーコードリーダーで読み込めばOK。
アクセスされたら、是非お気に入りに登録してください。
感想その他メールを頂ければ幸いです。
投稿情報: 11:47 カテゴリー: 御案内 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
2002年、ワールドカップイヤーの誕生日(4月2日)にパラオで撮った写真です。
その時の夕陽は私が三度訪れたパラオの夕陽の中でも最高でした。
写真も良く撮れたと思っています。
この写真を撮った後、私をパラオに招待してくれたA.○木さんと誕生会を兼ねて食事に行きました。
野口さんにコーチを受けて写真を載せることが出来ました。>>野口さんありがとうございます。
若い人のブログはみんな写真入りなのに、私のブログは文字ばっかり。しかも沢山。
たまには写真を入れてみようかと。
投稿情報: 17:26 カテゴリー: パラオ | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
新華楼の看板娘のおばあちゃんが最近(私たちが気が付いて2ヶ月くらい)店に出ていない。旦那さんの奥さんらしい人がホールに…。背中が曲がっていても一生懸命給仕をしながら店が混むのを自慢し、空いている時に行くと今日は珍しく空いていてと笑顔で話していたおばあちゃんの姿がないと新華楼じゃないみたいで…。出前の電話をするとおばあちゃんが出て、すごく時間がかかって手間取るんだけれどもおばあちゃんが出ないと何か調子が狂う(こっちも一生懸命オーダーしようと思って構えているのに旦那さんが出るからささっと注文作業が終わる)。年と共に枯れてきていい味を出していた新華楼のおばあちゃん。今時ばあさんを店に出す店も少なくなってきた今日この頃貴重な存在でした。最近はオーダーがなかなか聞き取れなかったり、オーダー確認に手間取ったり違うものを書いたり(違うものが出てきても何事もなかったように食べます)して、毎度旦那さんが、すみません、ぼけ防止でやらせているんだけど皆さんにご迷惑ばかりかけて、、といつも謝るのだけれども、おばあちゃんがいなくなって、、おばあちゃんはどうしたの?…なんとなく聞けない。何となく聞きにくい。うちの若手スタッフも何となく気になるみたい。
体調を崩されたのか、あまりに暑いから休んでいるのか…。心配です。
…と思って今日行こうかと思いきや水曜日定休か。お盆だし今週は休みか。
新華楼のおばあちゃんの特徴
背中が曲がっている
暇な時は自分で漬けたと思われるキュウリのぬか漬けを出してくれ
お釣り銭は絶対間違えない
オーダーは3回聞き直してもたまに間違える
店が混むことを自慢する
独特の略字を駆使し、湯麺(タンメン)を汁面と書く
ライロ創業の頃15年前は、出前のどんぶりの回収をして元気に店に戻る姿をいつも見かけた
投稿情報: 11:04 カテゴリー: うまかもん列伝 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
私は一般的には子供が好きであるが、この時期どうにもこうにも困る時がある。
夏休みに代表される大型休暇の最中に新幹線で出張することがたまにあるのだが、子供連れの親子のマナー。いやはやうるさい。
子供ははしゃぎたくなる気持ちはよくわかるし(自分自身が子供だった時代をを経験している)ある程度は仕方がないことだ。しかし全く注意をしない親。どんなに子供が騒ごうが友達と思われる自分の友達とこれまた大声でしゃべくりまわってうるさいのなんの。注意をされても、「怒られるから静かにしなさい」とたまに言うだけ。そこには親の思想に基づく意志が入っていないから子供が言うことを聞くはずがない。日頃からどうしているかが見えてくる。こざかしい親になると、たまに注意して「私(親)は子供に注意しているんですよ!(でも子供は騒ぐのが仕事だから仕方ないのでわかってください)」という姿勢を見せるポーズだけするせこい奴もいる。私は大体そういう時には車掌に言って注意させる。たまに中高年の大人が少し静かにしなさい!と注意をすると、前述の「怒られるから静かにしなさい」「あるいは、あんたがうるさいから怒られちゃったじゃないの!」ととんでもないことを子供にのたまう。
私が子供の時に、よく親と特急に乗っていろんなところに連れて行ってもらったが、私たち兄妹は社内や外食先で騒ぐこと、自分の席から離れて歩き回ることは絶対に許されなかった。二度と連れて行かない!と言われるのが子供心に嫌だった。もちろん私の母は非常に厳しかった。いろいろあるやってはいけないことのリスト(こんなリストはもちろん実際には無い)の上位項目に、電車や食堂で騒いでは行けないと言うことがあった。たまに調子に乗って声が大きくなってくるとビシーっと注意されて(本当に調子に乗っている時は怒られて)すぐに静かにした記憶がある。子供は静かにしていられない、子供は絶対に騒ぐ、という大人がいる。これは間違っている。理由をキチンと理解し、日々家庭で仕込んでおけば騒がないはずである。日頃から放ったらかしているから騒ぐのであって、言うことと聞かないのだ。しつけをした犬としつけをしていない犬と同様、、、等と書くといろんな人から怒られるかもしれないが誤解を恐れずに書くと、、、しつけが出来ずに騒ぐことをやめられない子供は動物(野獣)と一緒であるのだ(ある意味人間ではない)。そんなことで私が通っていた教会の幼稚園でもこのあたりのけじめは結構厳しくしつけられた記憶がある。
いずれにしてもどんなことも修練なのだ。だから私は特急なんかで2時間3時間乗って出かける時に、騒ぐ以外に遊ぶ方法楽しい過ごし方を知っていた。親が恐くて騒げないのではなく、騒いではいけない理由を少なくとも幼稚園児代から理解していたから公共の場所で一心不乱に暴れるガキを見ているとイライラします。あまりに酷い時を除いては注意はしないようにしているので、、その席に乗り込んで、馬鹿野郎!と一喝したくなるのを押さえここは我慢を決め込んでいるものの、私の食事の時間、私の移動の時間(休む時間であり資料に目を通す時間)をこんな奴らのために何故妨害されなくてはいけないのか…と悶々とすることになります。
今日、たまたま区内の某所で食事をしたが、ママ2匹とガキ2匹が、まあうるさいことうるさいこと。食わずに騒ぐ。食わずにガキ同士暴れ。ママ2匹にとっては日常の景色のようでそれを見ても全く平気なママ2匹。しかも子供大声に輪をかけて大声でレベルの低い話を繰り返すママ2匹。一瞥(いちべつ)くれてやって、絶対にうるさいという意思表示に気が付いているのに何が悪いんだとばかりに大声で話すのをやめないママ2匹。子供にも全く注意しない。見かねて店長とおぼしき人間に注意を促すと、店長女史が「食事中のお客様にご迷惑になりますから…」と遠慮がちに申し出たら、私たちは客よ!と言わんばかりに「はいはいわかりました!」と不満げに強い口調で返事をする代表ママ。その後も改まる様子もなく(ガキどもの食事はとっくに終わっている〜というか半分くらいだけ汚く食い散らかしている〜、待っているお客もいるのに)、見かねた隣の席の経営者風情の中高年の紳士が、「あなたたちいい加減にしなさい。あなた達以外のこの店のお客さん全員があなた達に迷惑して食事の邪魔になっていることに気が付きなさい。子供にもちゃんとしつけしないとダメないい年した大人が何を考えているのだ!自宅と公共の場をわきまえなさい」と優しく且つ毅然と言いました。
すると離れた席で拍手が…。呆然とするママ2匹。
ママ2匹、ガキ2匹。這々の体で逃げていきました。
実際にあった話です。
投稿情報: 18:17 カテゴリー: 思考 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
病院やクリニックなど医療機関向けのwebサイトにCIについて情報提供をして欲しいとある大手人材派遣会社より依頼を請けて原稿を書きました。せっかくなのでひとりごとに。
CIとは、コーポレート・アイデンティティ(Corporate Identity)の頭文字をとった言葉で、企業イメージを統一し、できるだけ多くの人に向けて、効果的に会社の魅力を伝える方法のことを言います。 コーポレートとは、企業や会社(企業体)、法人や各種団体などを指します。アイデンティティは同一性などと訳されますが、企業に当てはめると“その会社がその会社である条件”“その会社がその会社であること”“その会社らしさ”を指し、経営技法としてのCIは「企業イメージの統一技法」などと意訳されます。
例えば道を歩くと、目を覆いたくなるような陳腐な会社のデザインや、機能的な配慮がなされていないデザインのお店や病院、古くさくて大丈夫だろうか?と心配になるようなお店やクリニックを目にすることが多くあります。企業は良いモノを良いサービスで売れば良いのであり、医療は医療行為を行なえば良いのですが、果たしてそれでよいでしょうか。もちろん医療は単なるサービス業ではありませんから、医療行為自体の質が第一であることは間違いありません。しかし、“患者”ではなく、多くの“生活者”を対象とするサービス業のひとつであるという側面においては、古くさかったり、格好悪かったり、陳腐な素人まがいのデザインだったり、機能的に破綻しているデザインだったりした場合、生活者はどのように判断するでしょうか。古くさく格好悪いクリニックにはそのままの古くさく格好悪いイメージ、明るく格好良いデザインのクリニックには明るく格好良いイメージが、必ず付きまといます。
ここで注意しなければならないのは、生活者が感じるイメージ(認知)とは、医療行為自体の質のイメージと比例してしまうということです。現在は「ぼろは着てても心は錦」「男は黙って○○ビール」の時代ではなく、自らの良さや価値観を表現しなければ認知されない、競争の時代です。見かけがぼろくても医療行為が素晴らしいんだからそんなことは関係なく地域の人々は理解してくれる、黙っていてもうちのクリニックが良いことくらい誰でもわかる。果たしてそうでしょうか。失礼ながら自己満足の世界じゃないでしょうか。恐らく、信頼を培ってきたクリニックではそのような形でも大いなる業績を上げていらっしゃる例もあることは否定しません(突き詰めれば他に何か御自身が気づいている、いないに関わらずチャームポイントが個別の事例に存在しているはずなのですが)。しかし、現在の生活者は、同じモノやサービスならば、イメージの良いモノやサービスを確実に選びます。初めてそのクリニックを見た地域の生活者がいた際に、古くさくかっこうわるい医院よりも明るく綺麗なクリニックをまず選びます。もちろん、何でも新しければよいのではなく、古くて良いモノが尊ばれる世界ではその枯れ方が受ける場合もあります。古くさいと古くて良いモノは全く異質なものです(紙一重の場合もありますが)。
クリニックに代表される医療機関の場合、見かけのイメージがたとえ何となく感じるというレベルであっても確実に医療行為自体も古くてイマイチな医療行為をイメージさせてしまうからです。実際に私が幾つか事例を見た限りではそのような現象がありました。また、新しいクリニックでもイメージをキチンと発信できなかったりしてそのクリニックの良さが伝わらず、患者さんが集まらずに苦戦している事例なども身近にあります。優秀な医師のはずなので何とかして上げたいと思う気持ちもあるのですが、自ら医師が気が付いて私に尋ねない限り上手くいかないでしょうから静観有るのみです…。
デザインイメージが同じレベルならお客さんはイメージの良いお店に必ず入ります。しかし、イメージがよいとは一概に1つの尺度では測れません。タリーズが好きなお客さんもスタバが好きなお客さんもドトールが好きなお客さんもいるからです。それぞれのファンはそれぞれのコンセプトに共感する人がいれば商品特性が好きだという人もいれば、ブランドイメージが好きな人もいます。ですから商品特性の個性化と商品品質の向上だけではブランドイメージは向上しないのです。ですので、私は、CIやブランド構築の際には、「理念概念(思想、志、コンセプト)」「事業概念(具体的現象的に何を売るかではなくどのような便益を提供するか)」「デザイン概念(ブランドイメージの表現と発信)」の3つを三位一体で突き詰めていく必要があると解説しています。
昨今は薄型テレビが大ブームですが、国内の一流ブランドのテレビとアジア系の無名ブランドのテレビが同じ値段であれば、日本ではほぼ間違いなく一流ブランドが選ばれます。OEMで実は同じメーカーが東南アジアの同じ工場で同じスペックで作ったテレビであってもブランドイメージが良い方の(好きなブランドの方の)テレビを少し高くても買うはずです。ほぼ同じ品質のモノなら一流ブランドの方が価格は高く売れます。これは蓄積してきたブランドの信頼や好意=ブランド資産であり、一流ブランド同士でも、生活者は購買条件が同じであれば、必ずブランドイメージの良い方を購入します。
もちろん、単に格好良いシンボルマークをデザインすればよいというわけではなく、店舗であれば店舗イメージ、商品であれば商品イメージ、企業であれば企業イメージを、ブランドデザインマネジメントによってどのように向上させていくかということになります。100社あれば100様の方法論が存在します。トップの意志と内部スタッフの能動的な発想と行動が大事です。
医療機関であれば病院であれクリニックであれ医療行為の質自体を高めること、医療サービスの向上が医療機関の責務です。私どもの経験でも、質の高い医療サービスと質の高いデザインによるイメージ発信に成功しているクリニックは、後発でありながらも地域一番のクリニックとなっています。高質なデザインを取り入れ、医療行為自体の質はもちろん、クリニックイメージの維持向上にトップが取り組んでいます。それにより、ユーザーである患者はクリニックのイメージを医療行為の質と共にネーミングやデザインと包括的にイメージすることになり、これが信頼や好意という好イメージ因子とくっついて強固な関係が築かれます。地域のクリニックブランドの誕生であります。
医療機関として活動する皆様は、組織体の理念、思想、夢、使命、志、目的、存在意義等をベースとし、生活者へのメッセージ〜私たちはこれを“信頼と約束”という言葉に集約して考えます〜としてのデザイン開発を施される必要があります。もちろん、組織の規模や活動内容により、注力できるパワーやコストに制限があるケースも多くありますが、組織の目的に応じた集中的施策は、極めて今日的な課題です。いずれにしても、医療機関を取り巻く社会環境全体を視野に入れたスキーム(ブランドデザイン戦略)を、イメージ的側面、およびマーケティング的側面などを含め総合的に判断しながら、的確に施行していくことが大切なのです。 また、デザイン自体もピンからキリまで有りますから、力のないところにブランドデザインを依頼するとお互いに不幸が待っています。デザインを見極める目を経営者であるトップは持っていなければいけません。私はデザインのことはわからない、、等と言っている場合ではないのです。
投稿情報: 11:08 カテゴリー: CI/思想 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
韓国人気質を書いた本に、日本人が韓国の韓国人友人の元を訪問する際には事前に何日の何時に着くから、ホテルはどこで、あなたのところへはいつ行くとかいつ会いましょうとか事前にキチンと連絡するが、韓国人が日本に友人を訪ねる時には、今成田に着いたとか、今日本にいるとか急に電話をしてくるので、アポイントや予定にがんじがらめ?の日本人にとって急に対応できる出来ないで困ってしまう、、というような記載を何度か目にしたことがあります。
ところが、青年会議所メンバーの多くはそんなことはありませんが、でも結構あるんですねこれが。今、赤坂プリンスにcheck inしました。せっかく来ましたから久しぶりにお兄さん(韓国人は親しい先輩をヒョンあるいはヒョンニム…要は兄さん、兄貴といった感じでそう呼ぶ)と赤坂で飲みたいと思って電話をしました。JC現役時代は夜の予定は真っ黒でしたし、今もなんだかんだと会合やら仕事関係の会食などいろいろありますから、急に当日夕方電話が来ても大変焦るわけです。自分は親しい後輩(弟)だから優しい兄貴は俺が来たんだからいろんな予定はキャンセルして来てくれる、と信じ切っているわけです。予定が既に入っているからダメとは非常に言いにくい。まさか異国の地(日本)で自分1人寂しい夜ご飯を食べさせるようなことは、情がある(これも韓国の人たちの独特の表現)兄貴(私)に限ってあり得ない、、と完全に信じています。
ちょっとした約束ならばキャンセルしたり、いろいろできますが、日本での私の立場もありますし、自分が当日キャンセルの男になってしまいますからそれはそれで大変だったりします。
それで、まあいろいろ調整して早速大急ぎでホテルを訪ねるとビジネスパートナーと一緒にいたりして、兄貴(私)が上手い物を食わせてくれると得意満面だったりします。なんだ、2人だったら明日出よかったじゃないの…等と日本人の私は思ったりもするのですが、最初はこの感覚にかなり戸惑いました(…イライラ)が、最近ではプライベートの会食の約束の時であれば、そこに呼んでしまったりとかこっちもビビンバ(混ぜ混ぜご飯)精神で、ぐっちゃりこっちに混ぜ込んでしまったり出来るようになってしまいました。
しかし、こんな事を書くと一面だけ見て韓国の人々の気質を誤解する人がいると思います。
私が韓国(主にというかほとんどソウルですが)に行く際には逆に大変な歓迎を受けます。経験された人も多いかと思います。韓国に韓国人を訪れると酒を飲まされるのは有名で、みんな洗礼を受けます。
私が空港に着く時間に必ず彼らは空港に迎えに来ます。…が、親しくなればなるほど遅れてきます。最近はほとんど必ず遅刻して来ます。
が、彼らは仕事もせずに私のスケジュールに付き合います。嫌がっても遠慮するなと付いてきてくれて完全に運転手と食堂案内をしてくれます。私が釜山方面に行った際には、お兄さんが韓国内で不便になってはいけないからと、ソウルや全羅道から車で(4時間)来たりして、、、呼んでもないのに…びっくりした事もあります。
夜中まで歓迎してくれて、自分は早朝起きて仕事をして私の予定に合わせて(ホテルの食事は高くて美味しくないから)外で美味しい朝ご飯を食べましょうとホテルに迎えに来てくれて、その後夜までマンツーマンマークで歓迎してくれるのです。予定の隙間にホテルのベッドで仮眠しようとしても、1人にしてくれません(1人は寂しいと信じ込んでいるので寂しい思いを絶対にさせまいと彼らは考える)ので、ちょっと寝るからと申し出ても無駄なことも多く、寝かして貰えません。疲れたならチムジルバン(銭湯とサウナの合体版)に行こうと連れて行かれます。仕事関係のアポイントがあるとその会社や待ち合わせ場所まで送り迎えをしてくれます。その夜はまたばっちり食堂です。美味しい韓国料理を沢山食べろと歓待されます。…それは良いのですが、仕事相手が今夜は食事に案内しますと言ってくれて彼らと食事をしようとしても、仕事が終わったら(プライベートの時間だから)自分と食事をすると考えていますし、朝ご飯から送り迎えその他してくれている人間に、仕事相手と食事をするから帰ってくれとは絶対に言えないわけです。なので同席して一緒に食事をすることになります。日本人の私が韓国人同士を紹介したりして。最初はなんだか困ったちゃんだなあと思い、私のメンタリティーでは仕事相手との食事に平気で同席する彼らの有事として仕事相手に対して恥ずかしさで一杯でしたが、意外と彼ら同士は意に介せずみんなで食べましょう!という感じなのです。
帰りの空港にも絶対に送ってくれます。どんなに断っても無駄です。一度、自分が送るということで別のグループ同士が険悪になって、私の同行者(お客さん)と私が別グループで空港まで行くことになりました。お客さんとは空港で落ち合って食事をみんなでしてから飛行機に乗る段取りだったのですが、私が乗った車の某M氏は仁川の海鮮料理屋に私を無理矢理連れて行き、自分と帰るとこんなに上手いものが食えるのだと頑張ってくれるのですが、おかげさまで飛行機に遅れそうになりました。お客さんにも心配をかけたりして。この時はさすがにいい加減にしなさいと私も少し怒りましたが、今ではもうおもしろ思い出話となりました。こんなドタバタも手を変え品を買え私の身に降りかかります(笑)。
冗談で、毎日一緒で顔も見たくないから来ないで良いよ!!と言ってもプラスの冗談と思ってむしろ喜んでくれて、ホテルに必ず来ます。もう最近は諦めて喜んで送って貰います。
困ることや日本流ではありがた迷惑みたいな部分もあったりするのですが、私たちがこれらの経験を通じて学んだのは、熱烈歓迎の熱く篤い彼らの心意気に比べて、我が日本人のドライなスタイル。それはそれで一定の距離を保ってスマートで居心地がよい場面もあるのですが、泥臭くとも相手への思いやおもてなし、心意気という非常に人間くさい部分では、昨今の人間関係が希薄な我々日本人が見習わなくてはいけない部分を、脈々と今も持っている彼らとの様々な交流を通じて韓国人から学びました。
東京JCフットボールクラブのソウルJCとの交流活動は若いメンバーにとっての気づきの場として非常に良い場面であると考えます。後輩たちが、韓国人の熱きホスピタリティーに初めて触れ、感動していろいろ語るのを見るのは大変嬉しいものです。
投稿情報: 10:34 カテゴリー: おもしろ韓国 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
過去二度ほどやった失敗談。
車で移動して、コインパーキングに駐車をし、打合せに向かいます。
無事打合せを終え、コインパーキングに戻ります。(当たり前)
料金支払い機にて、駐車位置番号を入力し料金を払います。(当たり前)
料金を支払うと、「ジーっ」という音と共に停車板が降りて、車を出せます。(当たり前)
しかし、私は二度ほど番号を間違え料金を入れました。
なぜとぼけた間違いをしたのか、原因不明なのですが「ジーっ」という音と共に他の車の停車板が下がっていくのを見るのは実に侘びしいものです。
改めて番号を入力し、お金を入れて…。
あーー。
投稿情報: 12:04 カテゴリー: いろんなこと | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)