オシムジャパンは結果として弱かった。
オシムは自ら結果を口にして出場した今大会、トルシエもジーコも優勝したが結果4位。しかもかなりフラストレーションがたまる試合の数々であった。ボール回しはアジアのトップであることが確認できたと言うことであったが、そんなことは元々トップである。前回より結果は劣ったが試合を見比べればどちらが良いサッカーをしたかわかるとオシムは言うが私は断じてそうは思わない。
加茂監督更迭の際も、はらわたが煮えくりかえったカズをはずした岡田監督の時も、トルシエ解任論の時も、ジーコ解任論の時も私は監督を信じて日本代表を応援しようと強く重い、代表の勝利を強く念じていたが今回ばかりは見るに見かねる思い。
アジア大会の戦績
対カタール引き分け
対UAE勝利
対ベトナム勝利
対オーストラリア10人少ない相手と引き分けでPK勝ち
対サウジアラビア惨敗
対韓国10人少ない相手と引き分けでPK負け
PKは本来引き分けだがトーナメントの次のステージに進む、あるいはどうしても順位を付けるための勝負なので、PKを引き分けとすると、オシムジャパンの成績は2勝3分1敗という凡庸な成績。骨のある相手は先般のアラブのサッカー大会GULFカップを制したUAEだが、ベトナムに勝って当たり前、UAEはベトナムに負けるなどコンディションが悪く、結果骨のある相手には引き分けと負けであった。PKを引き分け換算しないとすると、3勝1分2敗いずれにしても大したことありません。
その点、ジーコジャパンはなんだかんだ最終的に勝利をもぎ取る力がありました。
やはり、羽生は頑張っただろうし気の毒に思うけれども、実力的にはそこまでの選手で、決定的なところで仕事が出来ないし、運もない。自ら最後に証明して見せた。山岸も中村憲剛と大事なところでもつれて自爆(みっともないプレー)。
やはり走ってつなぐ練習はよいが、カタール(今度はエメルソンが入るぞ)、オーストラリア、サウジ、韓国と、ワールドカップ予選で最後のライバルになる国々のチームには最後の部分で通じなかった。これはやはり人の問題。感情的には監督を交代、、なんて気持ちもあるけれども、人を変えなければ。あんな層の薄いチームじゃダメ。佐藤も矢野も実力があるだろうから今後の伸びしろに期待したいが、我那覇、播戸、大久保、大黒、田中、玉田、と少なくとも今回連れて行った高原以外のフォワードよりも決定力があるタレントもいるのだから再考して貰いたい。
MFもやはり今回連れて行ったメンバー、いざというときのスペアにならないんだから、橋本とか伊野波とか水野(こいつは五輪予選と将来のためか)とか連れて行った意味が理解できない。俊輔が怪我や疲労で使えなくなった時に遜色ないサブを実力と顔も含めて選ばないと。長谷部、小野、松井、稲本、中田らの実力は捨てがたい。
新監督は自分の色発揮のためにお気に入りの選手を使いたがるのは理解できる。ジーコも鹿島勢をよく使った。柳沢、鈴木、本田、本山…。しかし彼らは結果を出し、見える形でチームに貢献しました。そこで千葉組は、、オシムの難解な問答を理解し、練習の複雑な条件付けを理解するからスムーズに動ける。しかし試合でそれが決定的な役割を果たさないことが今回証明された。代表メンバーが小粒になり、テレビの視聴率が落ちたのもこのためだ。代表が強くなるならそれでよいが、オシムの禅問答が負けが込むと言い訳がましくずるく聞こえ始めてきた。
しかし、つなぐサッカー美しいサッカーは理解でき、印象良いプレーも沢山あった。後はずっと言い続けられている決定力、、、、と人の問題。
人の問題については、これまでについては最後のW杯予選ではないから、欧州で自分のポジションを確立しきっていない選手(移籍絡みだった稲本・中田、試合に出ていない大黒、最近はずされている松井)を呼ばなかったのは、今の時点で焦って欧州勢を呼ばずに彼らは必要な時が来るからまずはチームでポジションを確立しなさいと言う親心であった部分もあると思うので、今後に良い意味で期待したい。俊輔や高原が合流した様に、実力派の合流でチーム力がどんどん上がっていくなら良いのだが。
しかし、オシムのサッカーが今の時点でアジアの競合に通じなかったという現実、10人で1人少ないオーストラリアと韓国から点を取れず、サウジに激敗した絶対的な事実を我々は忘れてはいけない。
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