文京区の本郷税務署の隣に、鮨三浦という店があります。
主人の三浦君は、なかなかのこだわりと研究心も旺盛な人で、29歳で独立して確か4年くらいだと思いますが、この店はつまみも握りもランチも実に旨い寿司屋です。住宅地にありがちな常連さんが若干気になる部分もありますが、快適に旨い刺身と鮨を食べることが出来ます。このところご無沙汰していますが、カサライロ建築前に東大農学部前の西片のマンションに居住していた際にオフィスへの途中の道に綺麗な店が出来たのでなんだろうと寄ってみたら寿司屋だったというわけです。美味しくコストパフォーマンスの良い寿司屋さんと巡り会うことは難しいのですが、なかなかのものでした。
つまみの刺身も多すぎず少なすぎず、見繕い方もなかなかです。開店当初、ばたばたと雑用含めて忙しそうでしたが、築地に毎朝買いに行ったり、店の規模からすれば到底多すぎるんじゃないかという脇役の魚介たちを揃えたり、火を入れたり締めずに出したり、季節のレアものを頑張って揃えたり、寝る間を惜しんで仕込みにずっと励んだり、三浦君の若さ(元気だったり、一生懸命だったり、生意気だったり、逆に謙虚だったり)もあって大変好感持てるものでした。函館出身と言うことで、築地で仕入れる他、幼なじみの函館の卸から鮭のはらすのなかなか東京じゃお目にかからない代物を取り寄せたり(いつもあります!)立派なものでただただ感心しつつランチタイムも含めてお世話になっていました。
ちょうど穴子を仕入れてくると白焼きにしてくれたり、今や最高級品の鯨のベーコンをふんだんに使って…と言うことが出来ないので少量を上手に和えて旨いつまみに仕立ててくれたり研究熱心です。
行けばタクシーでワンメーターなんだけれども、最近は白山からなかなか西片に遠征できないのでご無沙汰が続いていますが、たまにSEOULから来客があったりした時に満を持して行ったりする程度なのですが、これを書いている最中にも暫くぶりに行きたいなと思ってしまいます。