我が日本代表は、山あり谷ありながらW杯2006ドイツ大会アジア一次予選を6戦全勝で終えました。
当たり前といえば当たり前ですが、オマーンには勝つのに苦労しました。オマーンでのアウエーでの試合は、やはり2月ホームでの久保のかろうじてのゴールでの薄氷の勝利、中国でのアジアカップでの俊輔の個人技によるゴールでの薄氷の勝利という経験からか、無難に裁いたという印象でした。しかし、シンガポール相手にいずれも一点差ということで、かつてのあまり強くなかった日本でも5点差で勝てた相手にこの結果は、日本の進化と同様アジア諸国の台頭を意味します。
現実に、アジアカップでは奇跡のPK勝ちや逆転勝利など危ない場面を繰り返した結果を見れば明らかです。オリンピック代表も、これまでアジアの強豪といわれていないチームに苦戦しました。
ただし、結果として大一番となったアジアカップでの中国戦や今回の一次予選の最後の山場のオマーン戦で確実に、そして崩されずに勝つという結果を残すジーコジャパンにはこれまでの日本にはない勝負強さを感じます。かつてドーハの悲劇やフランスでの全敗、2002のW杯での自信、これらの経験が確実に血となり肉となり、我が国のプロリーグJリーグ及び選手の進化、海外で活躍するジャパン戦士、我々サポーターの意識も進化し、新しい若いサポーターもどんどん増え、批判されつつ頑固に信念を貫くジーコ監督、川縁キャプテンのリーダーシップ…といういろんな要素が複雑に絡み合いながら進化を続けていると肌で感じます。
来年からいよいよ最終予選。
一次予選の日本開催は、すべてスタジアムに行きました。最終予選もスタジアムを満員にして応援します。
欧州でも南米でもW杯予選は国と国との戦争といわれます。それだけ厳しい戦いなのですが、本命国が出場権を逃すことも多くあります。我が国は大丈夫、そう信じつつ魂を込めて応援しましょう。