手に汗握る

昨日の野球の日本代表、投手陣は圧巻でした。
失投を痛打された場面があったものの、成瀬、川上、岩瀬、上原共に自分の投球をすれば打たれないことがわかりました。手を出せない見送りや全くあたる要素がない空振りは実に圧巻でした。最後の上原も無理に三振を取らずに、いたずらに力投するわけでなく、ちゃんと打てない球をキチンと投げることで力の差を見せつけました。
ルールの隙間をついて、メンバー交換した後に出場選手を替えたり、わざとデッドボールにぶつかってきたり、韓国チームはフェアプレートは言い難いこともありましたが、意気込みはかなり伝わってきました。フェアかどうか、、まあ勝ったから良いでしょう。
日本チームは主軸となるはずの、小笠原、高橋、福留、谷、松中らパワースラッガー陣が不在で今回の日本代表はパワーがないと先方は言っていたようですが、逆に四番五番の１９０センチ以上のバッターはパワーはあるのでしょうが穴だらけで打たれる感じがしなかった。逆に藤川のまっすぐなんかは打たれたりするかもしれないですが、それはそれで見てみたかったような気もします。もちろん、もう少し日本代表も打って欲しい様に感じ、もどかしさは否めないものの、10安打して、要所要所で点を取る実に勝負強い打線だとも言えます。台湾戦ではバンバン打ってフラストレーションを晴らして欲しいと思うのは私だけか…。そんな中で、阿部は圧巻。四番新井も良いところで打ってくれて。
四番五番の右のでっかい強打者に対して、、特に成瀬や岩瀬はわかっていてインコースのスライダーを投げ、手が出ない、振っても当たらないという投球でした。２人とも一球ずつ痛打されたのは高めに抜けた変化球で、やはり油断は出来ないことを痛感しましたが、実際の所、野球のプレーの質自体の進歩度や緻密さにはまだ差があるようだったので本当に良かった。しかし、韓国代表のねばり強さ、わざとボールに当たってデッドボールを取る根性には感服しました。野球の質に差はあっても勝負は一点差。手に力が入る熱の入った素晴らしいゲームでした。