先日、私の知人が振り込め詐欺に遭いました。正確に言えば未遂に終わったのですが。
前日、本人を名乗る男性から、携帯電話を変えたのでというダミーの電話番号の提示。バックが騒がしいなどの小細工をして本人だか他人だかわからないような演技。綿密な準備があるのでしょう。家族はその電話を信じて携帯番号の登録を…。
翌朝、その実家に電話で、お宅の息子さんが昨夜飲み屋で暴れて女性に暴力をふるい、その女性の顔に何針を縫うような傷を負わせたと言うことで、どこかへ監禁されている、ついては示談金として126万円を一時間で(?)振り込めとのこと。そして本人(息子役)が替わり、いかにも死にそうなか細い声で「俺、もうだめだよ〜…」(と、心配させ)、「みっともないから誰にも言わないで…」(間違いなく他言させないためのネタ振り)などと声にならない声で心細く言ったとのこと。お父さん、というより親父は息子に「しっかりしろ!どんと構えろ!」と一喝。「お父さんが今すぐ振り込んでやるから待ってろ!」頼もしい限りの一言。
老いたご両親は慌てて、お金を用意して銀行へ奪取し、息子を助け出すべく振り込み手続き!
80過ぎの老人が今すぐ振り込んでくれという尋常じゃない勢いに何かを感じ、「どうされましたか?」と問うと、「そんなことはどうでも良い、振り込んでから話すから速くこれを振り込んでくれ!」。
(…振り込んで~じゃ遅いんじゃないの?お父さん!!)
…これでこれが事件であることを確信した銀行員は警察にも通報し、お父さんを保護。
銀行が本人(息子)の職場に連絡すると、ぼこぼこにされて?監禁されているはずの本人はいつも通りの仕事中。
何とかお父さんも訳を話すと安心。
本人(息子)は銀行に菓子折を持ってお詫びに行ったとか。
事前に調べたりもしただろうし、金額も高すぎればすぐに振り込めないし、多分彼らの経験でいくらくらいならすぐに用意して振り込んで来るという値頃感があっての126万円なのですかね。
親の愛情を悪用した許されざる犯罪行為。身近にもこんな事が起こるんだとびっくりしました。
とりあえず、無事で良かった。めでたしめでたし。
笑えるようで笑えない話、面白いけど恐い話(笑)
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